章山塾における合気道

私(塾長)が大学1年次からご指導いただいた富木謙治先生(柔道八段・合気道八段、1900~1979)は、「柔道」創始者加納治五郎先生と「合気道」創始者植芝盛平先生の両師に師事し、独自の研究を重ね加納治五郎先生が実現できなかった当身技と関節技の競技化「合気乱取法」を確立しました。
章山塾では、合気道の技を形(約束稽古)で練磨しその術理を試合(乱取稽古)へ、さらに乱取稽古で体得した融通無碍の術理と勝負の気迫を形へ活かすという富木謙治先生の理念に基づき稽古を行っています。
その究極の目的は「人間教育」であり、「技から入って学び、これを修めて道に至る」という日本武道の持つ求道性が富木謙治先生の合気道の核心であります。
さらに富木謙治先生は、これを「無心(平常心)無構(自然体)」というより具体的な言葉で表現されました。
富木謙治先生
富木謙治先生
大庭英雄先生とともに
大庭英雄先生とともに
大学時代に富木先生にご指導頂く
大学時代に富木先生にご指導頂く

合気乱取法と形稽古

合気道の技は、無限定な攻撃に対処するため、その数は2千を超えるといわれています。
富木謙治先生は、体育的な見地からより安全に技の術理を学ぶため、その中核となる技を整理分類し「基本の形17本※」を制定。さらにその応用技として「裏技の形10本」を制定されました。※当身技5本、肘技5本、手首技4本、浮技3本
これら基本の形を覚えることで自由に技をかけあうことができ、その質を高める稽古を重ね、乱取試合が可能となります。
章山塾では、基本の形の修得をベースに、ここで学ぶことのできない、無限定な攻撃に対する「形※」の稽古を付加し、実戦性・武道性を高めています。※・座り技 ・短刀、木刀、杖などの武器に対する技・腕を握られたり、着衣をつかまれたり、殴られたり、蹴られたりした場合の技など。
章山塾塾長 章山塾塾長 章山塾塾長

合気乱取法

基本の形と受け身の修得

かかり稽古(力を抜いて自由に技をかける)

ひきたて稽古(力を若干付加し、技の効果を高める)

乱取・試合(全力を出しきる)

形稽古

基本の形では学ぶことのできない多岐多様な攻撃に
対する「形」の修得
(約束稽古)

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